素直に働く

就職・転職など仕事に関することを「素直」に書きます。

就職先未定で大学卒業しちゃいそうな人・フリーターへ 余計に苦労した人の話

転職して初出社を前に、高校卒業から28歳(現在)までを振り返ってみる。

リボ地獄に陥っていること、社会とうまく接することができないこと、そこから正社員になるまでをまとめた。

いま大学卒業しちゃいそうな人、フリーターの人に読んでもらいたいです。

高校卒業

親の反対を押し切って東京の私立大学に進学した。日東駒専より下の大学。

あまり裕福ではないので国公立大学が条件だったが、浪人したくないのとその頃の個人的な理由から私大に進学した。

投資した割に今のところ還元が少ないので、親には申し訳ないことをしたと思う。

必然的に奨学金を申請した。

大学時代 手の届く範囲で何かしようとしていた

無理を言って進学した大学だが、特に目立った成績ではなく。

コンビニのアルバイトを1日でクビになったりバイトの面接10連敗したり、社会と接するのが苦手なことを自覚する。

大学2年生となり、幸運なことに初めての彼女ができた。トラウマの残るコンビニだが、バイトを始めた。

大学3年生。就活では大学の勉強と近いことから、出版業界やコピーライターなどのクリエイティブ職を受けた。

狭き門なので、僕のような学歴がないばかりかコミュニケーション下手で、自意識が邪魔してやる気をアピールすることもできない学生は、どんどんお祈りされた。

なんとか卒業までに正社員になろうと、営業以外の職種・業界を受けたが内定出ず。

そのまま卒業。

自分が好きなこと、知っていることにつながる会社を選んでいたけれど、邪魔なこだわりだったと思う。

実際、社会に出てみないと感じられないこともある。自分で自分の価値観を意外と把握できてなかったりする。

少しでも早く多く社会に触れて、自分を知るべきだと思う。

僕は本と距離ができたとき、「絶対に出版に関わる仕事をしたい!」と思わなくなったし、自分の仕事をする中でクリエイティブに携わることにこだわらなくなった。憧れはあるけど。

特に「クリエイティブ」というのは一般的に成果物を指すけれど、アイデアを考えることはどの仕事にも求められる。自分を満足させるための言い訳に聞こえるかもしれないけど。

結局、自分が納得できればなんでもいい。

フリーター 辛いけど、学びはあった

インターンでブラックっぽい会社へ 選ばれるんじゃなくて選ぶ立場になりたい

面接が苦手なことを自覚していたので、インターンシップやバイトから正社員になる方法を考えた。

ある人材会社で、既卒のインターンシップ先を紹介してくれる制度があった。ライターを募集している会社があったのでそこでインターンを始める。

社長が社員に暴言を吐いたり、頻繁に「手止まっているよ」とか監視したりしている会社だった……あと、大量のインターンを雇って事務作業をさせていた。給料は人材会社が払うので効率的だとは思うけど。

このときに、「使われる立場ではだめだ。自分で仕事を選べるくらいの力が必要」だと思った。

特にライターの仕事はできず、2ヶ月で辞めた。

リボ地獄へ

大学卒業後は親から仕送りをもらっていた。お金がないことを知っていたので「今月は大丈夫」とうそをついてクレジットカードを使い始める。

このとき、支払方法がリボ払いの設定になっていた。リボ払いのシステムもよくわかっておらず、「これで生きていける!」「先送り先送り~」

これは23歳の年のことだが、28歳現在でも支払いが続いている。

そしてスーパーでバイトを始めて、再び就活を始める。バイトからまた狭き門(出版・コピーライター)を目指すことにした。

やりたいことを仕事にしたい・好きなことを仕事にしたいと、固執していた。どれくらい自分の気持ちは本物なのかわかっていなかった。 

憧れのライターのアルバイトへ 苦労の仕方を間違えた

大学卒業から1年経ち、ライターのバイトが始まった。アパレルのECサイトの商品紹介文を書く仕事だ。

職場がスタジオにもなっていて、アパレルの会社から届いた服にアイロンして撮影できる状態にするのも仕事の1つだった。

週の半分くらいはアイロン・採寸、商品の素材を入力する仕事で、残り半分がライターの仕事。

ただ、何秒かけて服1枚にアイロンしなきゃいけないかとか、何秒かけて文章書かなきゃいけないかとか決まっていて、それを超えると社員から怒られる。そのノルマがけっこう厳しかった。

怒られないように無難な文章をどう書くか、同じような商品をどうちがう言い回しで表現するか、そういう小手先のテクニックでスピード最優先で書いていると、何も楽しくなかった。

僕がやりたかったのは大量生産の文章ではなくて、1つ1つの表現を磨き上げたコピーだった。

このバイトを平日週5で8時間やる中、土日は引き継ぎスーパーのバイトを6時間していた。

僕は焦っていた。

友達や同級生が正社員として働いているんだから、それ以上に自分は頑張らなきゃいけないだろ、と。若いうちの苦労は買ってでもしろって言うし。

がんばる一方で、体重は過去最低になって、ライターの仕事よりも怒られにくいアイロンかけの方がやりたいと思うようにもなっていた。

そんな中、地元の友達からの誘いで地元で募集されているアルバイトを受けることにした。それが受かったので僕は東京を去った。

ライターのバイトは3か月で終わった。このとき24歳。

今思うのは、スキルが身につかないことに時間をかけても意味がないなということ。小手先のライティングとか、レジ打ちとか、誰でもできることを苦しんでやることは生産性が低い。

平和な職場でリハビリのような日々

この職場については詳しくは言えないけど、事務作業がメイン。時給もいいし楽。

精神的にも肉体的にも回復していった。ただ就活はしていなかった。

3月で契約期間が切れてホームセンターのアルバイトを始める。そのすぐ後に、ライターのバイトを始めてホームセンターはやめた。

とにかくレジとか品出しとか誰でもできる仕事はやりたくなかった。

ライターのバイト再び スキルと呼べるものを身につける

そのライターのバイトは転職エージェントのアフィリエイトサイトで、僕はそのサイトの記事を書いた。

そこで僕は、ようやくスキルらしいスキルを身につけることができた。SEOとかGoogle Analyticsとか。知識が身につく喜びや身につけたスキルを試せる喜びを感じた。

転職エージェントという商材だから、キャリアに関する記事を自然と目にした。

「面接では成果を示さないといけない」「転職先でも同じように成果が出せるという再現性を説明する」など。

これを自分に置き換えたときに、人に示せる成果がなかった。成果が示せる仕事をしなきゃいけないと思うとやる気が出た。

それとは別に、正社員になりたいという思いがずっと強く残っていた。就活を失敗した人はずっと抱えているものだろう。

その職場では1年働いたら正社員という話だったけど、社長からお金の面で難しいと告げられた。

社長に裏切られたような気持ちになり、転職エージェントを使って転職することにした。自分がやってきたことを試すいい機会だとも思った。

やっぱり何かにつながることを始めることが大切で。

たとえば、業界の末端の仕事だとしても、そこから登っていけるならぜんぜん問題はない。IT業界にいて、20代で、ちょっとした成果物があれば次に進める。

ここで僕は26歳

就職・転職して正社員へ 派遣社員として働く

大学卒業から4年後、僕はやっと正社員になることができた。

ただ、実際に働くのは派遣社員として働く。

どういうことかというと、僕は派遣元に正社員として入社した。そして派遣先で派遣社員として働く。少し責任のある派遣社員と思ってもらってもよいかもしれない。

 

派遣元で正社員の内部事情として、派遣先がなかなか決まらない者は、コールセンターとかバイトの延長線上にある業務になると聞いた。

正社員で雇っている以上、毎月の給与を支払わなければならないし、その分を稼がなきゃいけないからだ。

ここまで読んでもらった方はわかるように、僕はバイトの仕事は絶対にやりたくない。

この会社の面接では「ライティングというよりもフロントエンドをやってみたくなった」とか言って入ったが、その分野に関して僕はまったくの未経験だ。

当然、派遣先もずぶの素人を受け入れるわけもなく、僕の希望は「いけるとこにいく」になった。

派遣先へ マーケティングオートメーション・SQL 未経験すぎる業務

運よくコールセンターにはいかず、とある事業会社に派遣されることになった。

そこはマーケティングオートメーションツールの運用や、そのツールを運用する上でSQLを使用する業務だった。

派遣先も、僕が未経験だと知ってはいるけれどなぜか受け入れてくれた。本当にラッキーだと思う。優しい人ばかりで、働きやすい会社だった。

新卒で入ることができればな、と思えるような会社だった。

業務に慣れるまでは本当に大変だったけど、僕は次に進めるスキルを身につけることができた。

このスキルのおかげで、転職することができて、やっと、正真正銘の正社員になることができました。。。

28歳

最後に 遠回りしすぎるな

今まで遠回りしすぎたし、遠回りしたことによって金銭面でかなり負担が生じた。親に迷惑をかけた。

いますごく小さなことでもいいから、つながっていくことを始めた方がいい。

高い目標を設定しすぎず、次の次にその場所にいけるように考えたりすることの方が楽だったりする。

今、遠回りしちゃいそうな人にこのリアルな記録が届いてくれる嬉しいです。

 

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