会社はなかなか変われない? フレックス制度が使いづらい
僕がいる会社で、4月に全社的な部署異動があって、懇親会が5月にあった。
その飲み会で50代と30代の社員2人の議論が行われた。
フレックス制度を使えるのは一部の社員だけ?
30代「フレックス制度があるのだから、9時以降に出社しても問題ない。使ってもいい権利がある」
50代「おかしい。それは会社の風土に合っていない」
この会社でフレックスを使っているのは、主にお子さんの送り迎えだったり、家庭の事情だったり、使わざるを得ない人が使っていることが多い。
だから、ほとんどの社員は始業の9時出社する。
でも、この30代中途入社の方は自分のワークライフバランスのために、制度としてフレックスを使っているから問題ないと言っていた。
席も近いこともあり、この懇親会から数日間気になって30代の方の出社時間を見ていると、9時半~10時くらいに出社している。
僕も制度としてあるなら問題ないんじゃないかなと思いながら聞いていた。
2人の関係性を説明すると、同じ部内だけどチームが異なる。この話に出てくる50代の方は、30代の方の直属の上司ではない。
フレックスを使うために上司を説得する必要がある?
30代「(直属の上司)さんには5回くらい場を持って説明してOKをもらいました。なのでいま、『また説明しなきゃいけないのかー』という感じです」
あれ? 5回も? 直属の上司もしぶしぶ受け入れたような印象を受ける。
さらには時間の使い方の話まで及ぶ。
50代「出社してから朝ごはんを食べてるよね? 遅く出社して、朝ごはんの時間がある。社会人のモラルとしてどうなのか」
と、時間のことや周りからどう見られているかなどの話を50代の方はしていた。
僕も、会社という組織にいる以上、波風立てることはしない方がよいとも思う。僕が会社の先輩から30分ほどいかに自分が間違っているのかを説かれたら、
僕「明日から9時にいきます……」
と言ってしまうだろう。
世代の考え方のちがいは乗り越えられない
30代「おっしゃることはわかります。でも、これはもう世代による考え方のちがいなので、分かり合うことはできないと思いますよ」
50代「もういいよ、もういい」
50代くらいの方は、会社のために働きまくるというのが美徳というか、正義だったんだと思う。実際、いま上の役職についている方はめちゃくちゃ残業しているし。
歳をとると、自分の価値観を変えたり、理解してもらったりするのは難しいのかもしれない。
余談:自分の意見を曲げない30代の方
もう、30代の人が「9時に出社します」って言えばその場は丸く収まるんだけど、絶対に折れない。それがおもしろかった。
まとめ この会社は時代に乗り遅れる
就活では売り手市場だし、社会的には働きやすさを重視する傾向もあるし、フレックスが使いにくい会社というのは人気出ないだろうなと思った。
(働きやすさを重視する就活生は、フレックス制度がどれくらいの社員が使っているか確かめた方がよいかも)
世代がちがうと、仕事の取り組み方や・向き合い方がやっぱりちがう。会社のルールも、長くいれば自分の中の当たり前ができていく。会社のルールは変わっていくけど自分のルールは変わらないし変えたくない。
柔軟性はいつまでも持っていたいけど、YouTuberや新しいSNSには抵抗がある。
でも、環境に適応することで生き物は長く生きてこられたわけだ。環境の変化には早めに応じた方が適応できる。
意識が低いことをいうと、これからの一般人は新しいものをできるだけ早く受け入れること、新しいもののよいところを見つけることが大切になってくると思う。
新しいというだけで否定するのではなくて。